得するポイント・マイル活用術!!

ほんのひと手間かけることで得するワザを紹介します!(by 税理士山條隆史)

ポイントサイトで稼ぐ-ちょびリッチで働いて稼いだ場合の税金の比較

ポイントサイトで稼いだお小遣い。さてどんな課税がされるのでしょうか?

大概の方は「ポイントサイトで税金ってかかるの?」って思っていませんか。

おおかた何もせずにほっといている状態ではないでしょうか?

でも、本来課税の対象です。もちろん課税されないものもありますが、それはごく一部。

 

いまはまだポイントサイトで稼ぐということが世の中に認知されていませんが、その常識が広がると・・・・、将来的には、アフィリエイトで稼いだ人には税務署から問い合わせが来て、申告していなければ、過去何年にも遡って課税された状況と同じくなります。税務署はいろんなところで聞き耳を立てています。(=ほら、そこの稼ぎ自慢をしているブログの管理者の方、あなたのことですよ!)

 

ポイントサイトで稼ぐ人も、稼ぎすぎたら申告しましょう。

この稼ぎすぎかどうかの基準は、20万円という金額。(この数字の根拠は、本文の3に記しています)

 

たいていの人はそこまで稼げないと思いますが、稼いでいる人は要注意です!!

 <目次>

1.ポイントサイトでの稼ぎ方

ポイントサイトでのポイントの稼ぎ方にはいくつかの分類があります。大雑把な分類では、下記のようなものがあります。

(1)買い物してポイントをもらう

(2)クレジットカード申し込み、FX口座の開設などでポイントをもらう

(3)アンケートに答えてポイントをもらう

(4)仕事をしてポイントをためる

 

(1)買い物してポイントをもらう

ポイントサイトに出店しているお店により変わってきますが、買い物代金の1~5%程度といったところでしょうか。もちろんこの料率はキャンペーン等の有無で変わってきます。

買い物でもらうポイントは、自身が買い物をしたことに対するポイント付与ですので、当人にとっては“値引き”といった感覚がしっくりするかもしれません。

 

(2)クレジットカード申し込み、FX口座の開設などでポイントをもらう

ポイントサイトに登録してすぐに稼げるのが、クレジットカードの加入です。5千円、1万円、キャンペーンによってはそれ以上 稼げる場合もあります。カード審査があり、必ずもらえるわけではありませんが、ポイントサイトに加入当初に、一気に稼げるカテゴリーです。

 

(3)アンケートに答えてポイントをもらう

こちらも登録すぐからいろんなメールが来ます。またアンケートをすることを登録すれば、ものすごい数のアンケートメールが届きます。

これはアンケートに要する時間に比例しますが、5分から10分かけて、1円~10円程度のものが多いです。所要時間に比し、稼ぐ効率はよくありません。

 

(4)仕事をしてポイントをためる

パソコンを使ってネット上で、データ入力をしたり、記事作成をする「お仕事」で稼げるポイントサイトもあります。

 

たとえば、ちょびリッチ

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

お仕事は、こんな感じで、

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記事作成のお仕事となると、こんな感じでポイントがもらえます。

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 (2018年2月17日検索時)

 ちなみに、ちょびリッチは2ptで1.0円相当ですから、上記の案件では、1000文字のライティングで360円を労働の対価としてもらうことになります。

 

2.ポイントサイトのポイントのお金の出元

そもそも、ポイントサイトの役割は、ポイント付与を餌に、顧客を売りたい販売主(広告主)のサイトに誘導することです。(集客です)

 

そして、ここが大事なんですが、集客した顧客のデータを広告主に提供します。ここでいう情報とは個人情報のことではありません。個人情報は販売時に顧客から提供されますので、その情報は不要です。 

 

どんな属性(男女、年齢、職業、都道府県など)の人たちが広告主のサイトに訪れ、どれくらいの割合が最終販売までこぎつけたのか等の情報を提供します。

 

ポイントサイトに登録するときは個人情報の登録が求められますので、それをもとにマーケティング情報をポイントサイトの広告主に提供しています。(マーケティング情報の提供です!!)

ポイントサイトの利用者に付与されるポイントは、広告主の広告宣伝費としてポイントサイトに支払われる報酬の一部が、ポイントサイト利用者への還元として支払われるものです。

 

ネットでの通販利用が増えるに従い、いかに自社のサイトに誘導するかがキーとなっています。

いまの時代、テレビコマーシャルで宣伝するよりも、(ポイントによる広告宣伝費の還元という)お金を使っても自社のサイトに誘導する方が、効果的な宣伝費の使い方なのです。

 

そのため、広告主としては、歴史があって利用者の多いポイントサイトを活用した方がよいので、必然的に、そのポイントサイトには有利なポイントが提供されることとなります。

 

 <お仕事でお勧めのポイントサイト>

どこのポイントサイトがお得なのかは、キャンペーンをしている時期の違い等により、一概にここがよいという断言はできません。ここではお仕事系の案件が多いちょびリッチをお勧めします。 

登録は簡単ですし、登録料は無料です。

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

登録に必要なものは、メールアドレスです。

性別・職業・都道府県・生年月日等を入力し → メール送信 → メール認証 と進めば登録が完了します。

上記バナーから登録すれば、登録後、登録月の月末までに1pt以上獲得すればちょびリッチから500ポイントのプレゼントがあります。 (2018年2月12日現在)

登録できたらすぐにアンケートに回答すればこの条件はクリアーできます! (ゲームでポイントを獲得してもOKです)

 

3.ポイントサイトで獲得したポイントをどう使うか

ポイントサイトで獲得したポイントは、ちょびリッチの場合、ポイント交換所で様々なルートで現金やギフト券のほか、電子マネーや、航空マイレージなどのさまざまなポイントサービスに交換することができます。

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4.ポイントにかかる課税

1.のポイントサイトでの稼ぎ方で見た方法を、別の観点から見ると、次の3つに分類できます。

(1)買い物の値引き

(2)広告主企業からのプレゼント

(3)役務・労働の対価

 

(1)買い物の値引き

純粋に買い物をしてそのお店の次の買い物の代金に充当できる場合は、値引きと考えて、課税とはならないと捉えることができます。

 

たとえば、ビックカメラで買い物をして得たポイントを次のビックカメラの買い物代金に充当する場合です。

ただし、同じお店での買い物でなければなりませんので、A店で買い物をして得たポイントサイトから付与されたポイントをB店の代金に充当した場合は値引きと捉えることはできません。(2)の企業からのプレゼントに分類されることになります。

 

(2)広告主企業からのプレゼント

 クレジットカード入会のポイントは、そのクレジット会社からの広告費節約に伴うプレゼントと捉えることになります。

(よく駅やデパートなどで人がクレジットカード加入の勧誘をしていますよね。そうしたケースでは人件費や諸経費が掛かってカード加入を実現させています。ポイントサイト経由だとその経費が掛からないので、その分ポイント付与という形で、クレジットカード加入者に対するプレゼントができているのです。)

 

会社から個人へのプレゼント(=贈与)は一時所得というくくりとなります。

ふるさとの税でもらった返礼品に関する課税と同じ扱いとなります。

「ふるさと寄附金」を支出した者が地方公共団体から謝礼を受けた場合の課税関係|所得税目次一覧|国税庁

 

一時所得は、50万円の特別控除がありますので、たいていの場合はこの範囲内に収まりますので、確定申告は不要となります。

※保険の一時金などがある場合は50万円を超えることが予想されますので確定申告の有無を慎重に検討してください。わからないことがあったら、お近くの税務署に相談してください。

 

(3)役務・労働の対価

記事を書いて働いたり、アンケートに回答することは役務の対価として、課税されます。所得は雑所得というくくりで課税されます。

 

なお、ここが大事ですが、

確定申告について言うと、サラリーマンで給与を1か所からだけもらっている場合(=大多数の方がこれに当てはまると思います)は、雑所得が20万円以下であれば、確定申告をしなくとも構いません。(国税庁確定申告特集ー申告書の提出が必要な方とは) 

 

※これが、冒頭に記した「この稼ぎすぎかどうかの基準は、20万円という金額」の根拠です。

「サラリーマンで給与を1か所からだけもらっている場合」に当てはまらない人(=例えば、専業主婦や2か所以上から給料をもらっているフリーターなど)は、1円の稼ぎでも申告が必要で、課税されることになります。

もっとも、専業主婦で他から無収入の方の場合は、基礎控除38万円に収まれば、課税されません。

 

余禄:

ポイントサイトで稼ぐことを専業としている人は、税務署に事業登録をすれば、雑所得でなく、事業所得として扱われます。その場合パソコンの費用なども経費にできることになります。

※詳しくは、税務署にご相談いただくか、下記のような書籍をご参照ください。

 f:id:point-get:20180217115040j:plain by税理士山條隆史

 

5.課税の時期

いつのタイミングで課税されるかということも重要です。

 

〇 役務や労務の対価として付与されたポイントは、役務や労務の提供を完了した時となります。そのため、申告が必要になるくらい稼ぐ人は、各ポイントサイトのポイント通帳を保管して、申告に備えましょう!!

 

〇 企業からのプレゼントで得たポイントは、現時点の解釈では(=国税庁が別の解釈を発表するまでは)現金化した時が課税のタイミングと捉えてよいと考えます。

 

下記は、

www.poitan.net

という「現金化等にどのポイントサイトをどう経由すれば何日後にいくらに交換できるか」という便利なサイトですが、この例でいうと、ちょびリッチ1000ポイントをAmazonギフト券500円分に現金化できた時(約7日後)に課税の時期となると考えます。

 

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税金の申告や計算は面倒ですが、納税は国民の義務(憲法30条)ですので、稼いだらしっかり納税することが必要です。