得するポイント・マイル活用術!!

ほんのひと手間かけることで得するワザを紹介します!(by 税理士山條隆史)

サラリーマンが副業でポイントサイトから小遣い稼ぎをしたときの税金は?

「サラリーマンなので副業のアルバイトはできないが、少しでもお金を稼ぎたい。ネットなら会社の副業禁止規定に引っかからずに、また会社にばれることなくお小遣い稼ぎができるのではないか」と考えている方は少なくないと思います。

そもそも副業を禁止しているのは、副業で体力を使いすぎて、本業に影響することを回避するためです。また、ライバル企業などでアルバイトして、自社の機密情報が漏れてしまうことを防ぐという目的もあります。

ネットでの副業というと、アフィリエイトやデータ入力(ブログライターなど)がまっ先に思い浮かぶかもしれません。しかしながら、アフィリエイトで稼げるまでになるには相当の準備期間が必要ですし、サイトの維持・保守管理にもかなりの時間が使われます。また、データ入力や広告記事の作成も、自分の好きな時間に作業ができるといっても、朝晩1時間でも継続するとなると、本業での勤務に影響が出ないとは断言できません。

では、どんな稼ぎ方であれば、副業ではないと言えるボーダーラインなのでしょうか?

ズバリ言うと、(1)ポイントサイトでのクレジットカード発行やFX口座・ネット銀行口座の開設による一時的な収入、(2)レストランでの食事などのモニター案件、(3)通勤電車内で広告を読んだり、アンケートに回答したり、無料ゲームをしてポイントをもらう、といった程度にとどめておくことです。そして、確定申告しなければならない基準を超えては稼がないということを基本としましょう。

もちろん、勤務時間以外の自分の時間は、アフィリエイトで稼ぐ時間に充てたいという方は、それはそれで結構ですが、本業で懲戒解雇される危険性もゼロではないという認識をもっておかなければなりません。

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point-get.hatenadiary.jp

<目次>

1.副業が会社にばれるタイミング

毎年5月~6月にかけて住民税の決定通知書が各自治体から発行され、会社経由で個人に手渡される時です。

<サラリーマンの所得税の確定・住民税の決定>

◆サラリーマンの所得税の確定

総務省の統計によると、正規の職員・従業員は2017 年平均で3432 万人、非正規の職員・従業員は2036 万人です。5,468万人の人全員が所得税の確定申告をすると税務署は大変です。そのため、サラリーマンのうち、給与が2千万円以下の人については、給料を払う会社が、年末調整という形で、12月最後の給与で保険料控除などを計算して、課税関係を終了させるということになっています。よって、ほとんどの方はここで所得税額は確定し、確定申告書の提出は不要です。

もちろん、医療費控除などにより税金が還付される場合には、自分で確定申告しても良いことになっています。また、ふるさと納税による寄附金控除も、当初は確定申告しなければなりませんでしたが、平成27年にふるさと納税を拡大させる目的で、政府が「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を導入し、寄附が5団体以内であれば確定申告しなくともふるさと納税の寄附金控除が受けられるようになっています。平成28年4月1日以降の寄附からこれが適用されています。

www.soumu.go.jp

◆サラリーマンの住民税の決定

住民税は、毎年1月1日に住所がある自治体が課税して税金を徴収することになっています。自治体はごみ収集の費用や道路整備などをしますし、住民はその便益に対する対価として住民税が課されるのです。

住民税の計算をするのは各自治体です。その前の年の給与情報等を勤務先の会社が従業員が住む自治体に1月末日までに報告しなければならないこととなっています。各自治体は、その情報をもとに各人の住民税額を決定します。

そして、ここでも雇用主である会社が駆り出され、税金の徴収義務を負います。給料支払者である会社は、毎年6月から翌年の5月まで1年間で、毎月の給料から各人の住民税を徴収(=天引き)し、自治体に税金納付します。

この住民税決定通知書交付時副業ばれてしまう可能性があります。

◆給与支払者がチェックする項目

給与支払者である会社は1月末までの給与支払報告の義務があり、その提出した書類をもとに計算した住民税の結果が届いたとき(5月~6月)に間違いがないのかをチェックします。前年までの税額と大きく違うと詳細を確認します。

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                       (サンプルは東京都北区-詳しくは北区のサイトご参照)

[チェック項目]

〇給与額=自社で払った金額と同じか? ←他でアルバイトなどをすればここに反映されます。

△医療費控除・寄付金控除などで課税額が小さくなっているのではないか?

△扶養家族は適正に反映されているか?

◇配当や譲渡などの所得があるのではないか?  等々です。

<【自分で納付】」を選べはOKか?>

たしかに、確定申告の際に裏面(第二表)の「住民税に関する事項」で「給与に係る所得以外は【自分で納付】」を選べは副業がばれないということは原則です。ただし、給与所得以外ですので、給与所得とされる他のでアルバイトは除外されません。いわゆる雑所得となるアフィリエイト収入やデータ入力等業務収入などです。

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でも、原則であり、実際の決定通知書と納付書の発行は自治体職員の手によるものなので、間違って、【自分で納付する】=普通徴収にならず、給与とともに徴収する特別徴収になってしまわないとは言い切れません。特別徴収を推奨しているのが自治体の流れなので、間違ってしまうことは、少なからずあるでしょう。 

2.アルバイトしても税金申告をしなければバレないか?

複数の勤務先で働いて2か所以上から給料をもらう場合、確定申告して、課税関係を清算しなければならないことになっています。

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給料を支払う際には、本人からマイナンバー提出してもらう(=会社は確認義務がある)ことになっています。給与支払報告書はマイナンバー付きで税務署に提出されます。

税務署がマイナンバーをたどれば、申告していなことは一発で分かってしまいます。

毎月の源泉徴収額が過大で、確定申告をすれば所得税が還付になるのに申告書を出していない場合には、問題視されないかもしれませんが、納税が必要で確定申告していない場合には、呼び出しがかかり、きっちりとペナルティも付いたうえでの納税が待っています。くれぐれも申告忘れをすることのなきようご注意ください。

               事業主用 

3.雑所得が20万円より多くあるのに申告しない場合

 

2018年3月5日現在は、ポイントサイトでの収入やアフィリエイトの報酬の支払いの際にマイナンバーの提示は求められていませんし、支払う会社側にも支払に関する調書(=「法定調書」といいます)の提出義務もありません。将来的には、この種の支払でもマイナンバーの提示を求める義務を課し、法定調書の提出の対象に加えられるものと思っていますが、まだそうなっていません。ツマリ、紐付きでない!!

とはいえ、ポイントサイト会社やアフィリエイト会社の税務調査で支払先であるあなたの名前は把握され、情報が集められます。

タックスヘイブンにでも住まない限り、税金から逃れることはできません。

くれぐれも申告忘れをすることのなきようご注意ください。 

4.ポイントサイトによる小遣い稼ぎと税金申告の問題

上記で見てきたように、副業(他でのアルバイトやアフィリエイトなど)がバレて職を失ってしまう危険は回避しなければなりません。

安心できる小遣い稼ぎの範囲は、給与を1か所からだけもらっているサラリーマンが他の所得で20万円以下の稼ぎに抑えておくことです。

 

冒頭で、おススメは、「(1)ポイントサイトでのクレジットカード発行やFX口座・ネット銀行口座の開設による一時的な収入、(2)レストランでの食事などのモニター案件、(3)通勤電車内で広告を読んだり、アンケートに回答したり、無料ゲームをしてポイントをもらう、といった程度にとどめておくことです」と記しました。

<一時所得>

上記のうち、(1)はクレジットカード発行やFX口座を開設する広告会社からのポイント付与でカード会社からのプレゼントですので、会社から個人への贈与となります。課税時期はポイントを商品や現金等に交換した時点(=有効期限がある場合。有効期限がなければポイントが付与された時)で、一時所得とされます。
一時所得は、50万円の特別控除があります。さらに総所得金額に合算時には1/2にされます。サラリーマンで給与を1か所からだけもらっている場合(=大半の方がこれに該当するはずです)で、給与所得及び退職所得以外の所得金額が20万円以下である人等、一定の場合には確定申告をしなくてもよいことになっています。

そのため、クレジットポイントが90万円相当以内(私的利用分も含みます)であれば、他の所得がなければ、確定申告しなくとも構わないということになります。

※またふるさと納税返礼品も3割程度が一時所得となることに注意が必要です。さらに、生命保険の満期保険金などの一時収入があっても合算して考えなければなりません。

<雑所得>
(2)と(3)は役務や労働の対価として雑所得とされます。

※(1)(2)(3)全部がある時は、合算したうえで総所得金額が20万円以下か超かが申告の義務があるか否かの分岐点となります。

       

             事業主用 

5.まとめ 

(1)収入が多くなれば確定申告が必要です。

(2)確定申告が必要にならない程度で押さえれば会社にはバレません。

おススメのポイントサイト

 

(1)クレジットカード発行やFX・ネット銀行口座の開設による一時的な収入なら

 モッピー!お金がたまるポイントサイト

(2)レストランでの食事などのモニター案件なら

サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ

(3)通勤電車内で広告を読んだり、アンケートに回答したり、無料ゲームをしてポイントをもらうのなら

その他、お買い物なら

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

おススメです。

 

※ポイントサイトは1か所に集中した方が効果的です。いくつか比較したうえで使い勝手の良いサイトを選んでください。